関東嫁入り日記

さて、一時期毎日の水道水の放射性物質検出量と核種、降下物の数値などを毎日ここにアップしてましたが、最近はあまり動きが無く水道水からの検出も無いようなので見るだけ見てここには書いていません。
が、実は結構懸念材料はありましてね。

さいたまは結構広いです。いくつかの市が合併しているので。
その中で1か所だけの測定に疑問は持っていました。ホットスポットは結構狭い範囲という形でも存在しているようなので。
そして、5月くらいから言われ始めていた懸念材料。
それは、測定する位置。
さいたまは地上１８ｍで測定しているのです。
放射線は光と同じなので放射物から離れれば離れるほど線量は小さくなります。
人体の臓器に影響を与えるのは地上１ｍまでではないか？１８ｍ上空で意味はあるのか？
実際に計測機器を使ってUSTREAMでライブ配信している個人の方の計測線量は、埼玉県の公表値の倍はあります。
個人での計測なので正確な所は難しいかもしれませんが、だいたいいつもおよそ倍です。
つまり、公表値が0.053 µsv/hとかの時に１m位の位置では0.1 µsv/hを超えているのです。
これでは累積線量も倍は違ってくるという事で…
さらに、臓器の位置の低い子供達は放射線に対して敏感であるにも関わらず、大人達より被曝の危険が高い位置に置かれ続けていることになります。

これに対して国にはもはや何の期待もしていません。
勿論、民主党政権の不手際を“自民党の協力的ではない態度”のせいだと言いたいようなマスコミにも何の期待もできません。
真に“報道の自由、報道の使命”を担うというのなら公の数値を垂れ流しにせず独自に調査も計測もできるはずです。
新聞にも毎日「昨日の放射線量」とは載ってますが、それがどの位置で計測された物かは書かれていません（書けよ）。

で、埼玉県のHPから「知事への提言」で投書してみました。
「地上１８ｍでの計測では意味が無いのでは？１mでの計測を期待する」という意味の投書です。

お返事をいただいております。
全文を以下に載せたいと思います。

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　原発事故の影響は県民の重大な関心事であり、多くの県民の方々が不安を抱かれていることは認識しています。本県では、空間放射線量の他にも県産農畜産物や水道水をはじめ、ちり、雨水などの降下物、農用地の土壌について放射性物質の検査を行っています。こうした情報は記者会見で毎週発表し、県ホームページで逐次公表しています。また、放射線問題は多少長期戦になることも見込まれます。私は事態が深刻になることも想定しておく必要があると考え、さらなる放射線測定体制を拡充することとしました。具体的には県内を一定区画に分け、各市町村最低１か所を含めた１００か所前後の地点で調査を行い科学的に正確なデータをご提示します。また、各区画のなかで、幼稚園、保育所、小中高校などから適切な場所を１か所選び調査する予定です。現在、機材の調達などの準備を進めています。県としては地域毎に代表的な地点の測定を行うことを狙いとしていますが、それ以外の園庭や校庭についても市町村等から希望があれば調査機器を貸し出すなどして調査することも考えています。学校現場のことについては知事から独立した教育委員会が所管しているため私が直接関与することはできませんが、県教育委員会には、今後も測定データなどを注視しながら、子どもの安全を第一に迅速な対応が取れる体制を強化するようお願いをしています。今後も県民の皆様の立場に立って、必要な対応をしっかりと進めていきます。

　平成２３年　５月３０日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　埼玉県知事　上田 清司

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これから、測定地点を増やして新たに機器を設置するとのこと。
１mでとは書かれておりませんが、きっと、新たに設置するのであれば意味のある計測をして頂けるでしょう。

水道水の核種、ストロンチウムも測定していただければ良いのですが…